ブログのジャンルは絞らないで『1/100×複数』テーマの決め方3つの戦略

ブログのジャンルとテーマを決めるとき、あとで失敗しないために最初に必ず押さえておきたい「3つのポイント」とは。

ブログを始めていくとき、テーマの決め方は悩みどころの1つです。

  • ジャンル&テーマは絞った方が良いのか、複数テーマでもアクセス集まるのだろうか。
  •  どのジャンルを選ベば、ブログ運営が上手く進むのか。
  •  そもそも、ジャンル&テーマはどのように決めれば良いのだろうか。
今回は、こういった悩みを解決するために、ジャンル&テーマを上手に決めるための「3つの戦略」をお届けします。

 

ジャンル&テーマ選びを上手にすることで、ブログ運営がいかにスムーズに進められるかが変わってきます。
最初に「3つの戦略」を押さえておきましょう。

「3つの戦略」をお伝えしていく上で、まずはジャンル&テーマ選びの疑問点を3つから見ていきます。

テーマ決める疑問点⑴:最初にテーマ決めた方が良い!? あとで軌道修正もできる

まず始めに、テーマを決めるかどうかということがあります。
実際には、「ごちゃ混ぜブログ」「雑多ブログ」という形で色々なテーマを扱っているブログは少なくないかもしれません。

しかし、色々なテーマを扱うとしても、一つの軸として方向性は必要になっていきます。
ある程度の方向性を持って、自分自身の世界観を作っていくことが大切です。

 

それでは、テーマは最初に決めておいた方が良いのでしょうか。
もちろん、最初に方向性を決めることができれば回り道をせずに最短距離で進んでいくことができます。

しかし、実際には記事を50記事、100記事と書いていく中で自分自身の中で届けていきたいことが変化してくるということは少なくありません。

 

なので、最初の時点では、現状で「これかな」と思うものをある程度の方向性として決めて、スタート切ってしまえば良いです。
大きな方向性を持ってさえいれば、届けていきたいことが変化したタイミングでテーマを少しずつ変化させていくのができます。

テーマ決める疑問点⑵:複数テーマでもOK!?「1/100×複数」で希少価値を高めよう

テーマを1つに絞るのか、それとも複数テーマを持ってブログ運営していくのか、というのは悩むポイントの1つです。

テーマは複数持って良いです。
ブログでのジャンル&テーマ選定は自分自身の世界観や価値観を表現していくためのものだと思います。

 

僕は、ブログのテーマ選定は、社会で働く業界を選択するのに似ていると思います。
つまり、自分自身のキャリアを作っていく上で、どのように専門分野を持っていくかということを考えたいです。

 

ここで、社会で自分自身の希少価値を高めるための「1/100×3」という考え方があります。
これは、リクルートから転身して今では教育分野で活躍する藤原和博さんという方が言っている「自分の市場価値を高めていくキャリア戦略」の方法ですが、これはブログのジャンル選定にも応用することができます。

 

「1/100×3」という考え方について見ていきます。
マルコム・グラッドウェル博士が提唱した「1万時間の法則」によると、1万時間ぐらい時間かけて取り組めばその分野に長けた人になれるのだそう。これで大体100人に1人の人材になれるのだと言います。

会社で1つの職について働くと、1日8時間月22日働くとすると、月176時間。
年2112時間で、だいたい5年で1万時間に達します。

5年で次の分野に移って、これを3回すると、3つのもので長けた人になれます。

 

さらに、この3つの分野が遠ければ遠いほど、3点で結ぶ三角形が大きくなるほど、希少価値が高くてオリジナル性のある人材になれるのだそう。

 

ブログでも同じです。
大きなジャンルになればなるほど、同じテーマでブログ書いている人は多くなります。

 

そんなとき、複数の好きなことを1つの軸で書いているブログはオリジナル性があって、希少価値が高くなります。
さらに、それぞれのジャンルをもう一つのジャンルの視点から伝えていくということもできるかもしれません。
それだけで、キーワードが競合する他のブログたちにはないオリジナルなものです。

「ジャンルは同じだけれども内容はオリジナル」という有利な状態を作りやすくなります。

 

ブログの場合、「1/100×3」ではなく、「1/100×複数」と捉えれば良いです。
あなたの好きなことのジャンル数によって決めるのが良いです。

そうするとあなたのブログの希少価値が高まりますし、より価値観が合致する根強いファンになってくれる人が増えてくるのではないでしょうか。

よって、ジャンル&テーマを絞る必要はありません。

テーマ決める疑問点⑶:ライバル少ないテーマが良い!? 大きなジャンルでも挑戦しよう

「ライバルが多いジャンルは避けた方が良いのかどうか」というのはジャンル選定の悩みどころなのではないでしょうか。

ライバルが少ないとそれだけ検索順位を上げていきやすいというのはもちろんあるかもしれません。
一方で、ライバルが多いジャンルだと、それだけ検索順位を上げていくのにも立ちはだかるブログが多かったり、その一つ一つが強いということも。

 

しかし、ライバルが多いということは、それだけ検索する人も多いジャンルということでもあります。
それに、大きなジャンルはライバル多いですが、大きなジャンルにこそキーワードの穴もたくさんあります。

 

検索ボリュームが多いジャンルであればあるほど、小さくアクセス集めてくれるキーワードの数も多くなります。
そういうジャンルの方が細かいアクセスを集めやすいということもあるかもしれません。

 

狭い範囲を少ないブログ数で取り合うよりも、広い範囲をたくさんのブログで取り合った方が
上手く集めていったもの勝ちになるので、むしろ広い範囲の方がアクセス集めやすいのではと思うこともあります。

戦略①:最も成果出るのは「自分が好きなこと」を考えよう!

ブログのジャンル&テーマを選ぶときにしてしまいがちなミスがあります。
それは、「稼げるジャンルはどれか」という視点で探そうとしてしまうこと。

 

ここで、ブログで成果出すのに最も大事なことがあります。
それは、長期視点で記事をコツコツ継続していくこと

しかし、長期間コツコツ継続して記事書いていくことは、想像以上に難しいことでもあります。

 

長期視点で記事をコツコツ継続していくためのポイントがあります。
それは、できる限り苦しい思いをしないこと

 

思い切って本業でブログやっていっても、副業で少ない時間を使ってやっていても、自分がそこまで好きじゃないことを書いていくのは辛いですよね。
そうなると、記事を書くのが億劫になってしまうというのは、記事更新を続けるのが嫌になってしまうことにつながります。

記事更新を続けられなくなってしまうと、収入が発生していく未来が途絶えてしまいます。

 

逆に、記事で書きたいことを調べるのが楽しかったり、ストレスなくできると、自分の好きなことが収入につながっていくということになります。
好きなことを調べたり書いていって収入になっていくのであれば、気持ち的にも続けやすいですよね。

 

ブログに取り組んでいく上で最も辛いのは、100記事200記事と記事数が溜まってくるまでの期間です。
最初のその期間は収益にほとんど繋がらないので、タダ働きしている感覚に陥ってしまうこともあります。

これだけ一生懸命書いているのにこれだけの金額かと、金額面に目がいってしまいます。

 

しかし、記事書きを継続していくのが楽しければ、「その少しの楽しさ+将来的に収入が少しずつ膨らんでいくという希望」でなんとか継続しやすい気持ちの状態になっていきやすいです。

これが、「稼げそうなジャンル」ではなく「好きなこと」を選ぶ理由です。
この差が運営期間の経過とともに、だんだんと大きくなっていきます。

 

それでは、「好きなこと」を実際にどのようにして考えていけば良いのか、一緒に見ていきましょう。

1-1. まず「あなた自身の好きなこと」を書き出していこう

まず始めに、あなた自身の好きだと思えることをたくさん紙に書き出していきましょう。

そこでのポイントが3つあります。それは、

  • 調べている時間を楽しめそうか(なんとなく楽しめそうならOKです。)
  • それについて伝えていくことを楽しめそうか(そのことを同じその趣味を持つ友人に話したいかという視点で良いです)
  • さらに勉強していきたいことか(知識の量は調べていれば増えてきますが、知りたくないことはどこかで億劫になってしまうかもしれません)

まずは、この3つになんとなく当てはまっていそうなものをたくさん挙げていきましょう。

1-2. 例えば、僕の好きなことを挙げてみました

僕の場合は、

となります。

戦略②:ジャンルの「検索ボリューム&キーワードの総量」をチェック!

次に、それらのジャンルで実際にアクセスを集めていくことができるか考えていきます。
細かく考えていく必要はなく、「実際に検索されているボリューム」と「記事を書くことができるキーワード」がどれくらいあるのか大まかにチェックしておきます。

 

検索する人が少ないジャンルだと、集められるアクセスの数に限界があります。
ここを押さえずに記事書いていくとアクセス数の頭打ちが見えてしまうこともあるかもしれません。

2-1. 「アドセンス単価」から必要な検索ボリュームを考えてみる

グーグルアドセンスを利用する場合、アクセス数を集めていかないといけません。
ここでは、アドセンスの「クリック単価」「クリック率」からどれくらいのアクセス数が欲しいのか考えていきます。

 

例えば、月3万円のアドセンス収入を得るために必要なアクセス数を考えていきます。

アドセンスクリックの平均単価が30円、クリック率が1パーセントと仮定します。
すると、月3000PVで27000円となるので、月3万近く収益を発生させるには1日3000PVが必要ということになります。

1日3000PVということは、月間9万PVということ。
なので、そのジャンルで月間の検索ボリュームが少なくともそれ以上でないと集めることは不可能ということになります。

2-2. ジャンルの「検索ボリュームの総数」を確認する方法

それでは、実際にどのように検索ボリュームを確認していくのか、見ていきます。

まずは考えられるキーワードを挙げていきます。
例えば、「猫」というジャンルで考えていきましょう。

 

今回は、キーワードのボリュームを確認するためにGoogle広告の「キーワードプランナー」を使います。

まず、「猫」と入力して、「開始する」をクリックします。

次に、「過去の指標」をクリックします。

すると、月に「猫」と検索する人は「10万〜100万人」ということがわかります。

猫の関連キーワードも色々調べてみて、そのジャンルで少なくともどれくらい検索する人がいるのか、把握していきます。

それで、「猫」に関連するキーワードで30万〜50万程度あれば、9万PV集められる可能性が十分にありそうということがわかります。

2-3. その2:「キーワードの総数」を確認する方法

検索する人がいるキーワードの数が多いほど、書いていくことができる記事の数につながります。
100記事、200記事と書いていくぐらいのキーワードがあるかどうか考えていきます。

もちろん、過去に書いたことのあるキーワードをなんども使うこともあるので、キーワードのバリエーションが少なすぎないかどうかということだけ確認しておきます。

 

これは、キーワードツールなどを使って、キーワードを挙げていき、「猫」の関連キーワードを先ほどのようにキーワードプランナーで確かめて検索ボリュームが「10〜100」以上あるキーワードがどれくらいあるか確認しておきます。

2-5. キーワードの種類を意識する

ジャンルによって、キーワードの種類は様々です。
ここでは、そのジャンルのキーワードで、どのようにブログを運営していくことができるか考えていきます。

2-5-1. ロングレンジ&ミドルレンジキーワードはどれくらいあるか

基本的にブログは長期視点で運営していきます。
その理由は、ブログはドメインパワーが上がってからが本当にその働き方の恩恵を受けられるものであって、どんどんレバレッジがかかって、指数関数的に伸びていくからです。

 

なので、短期視点になってしまうショートレンジキーワードをできるだけ避けて、先を見据えて息の長いキーワードを積み上げていくのが運営のポイントです。

 

つまり、ロングレンジやミドルレンジキーワードで質重視の記事をしっかり作っていくこと。
なので、ロングレンジとミドルレンジがどれくらいある分野なのか、最初にざっくりでも良いのでイメージしておくと方針が立ちやすいです。

2-5-2. トレンドキーワードはどれくらい生まれるか

とはいっても、最初のうちにトレンドキーワードで記事書いていくというのは、グーグルに記事インデックスしてもらえるようになるのが早くなったり、ドメインパワーを早めに少し強くすることで早い段階でアクセス集めやすいというのもあります。

僕はあまりトレンドキーワードを追いかけるのは得意ではないのですが、トレンド記事を少し入れておくのは戦略の一つだとは思います。

2-5-3. ロングテールキーワードはどれくらいあるか

ロングテールとは、アクセスの多いビッグキーワードに対して、尻尾の方のこまごまとしたキーワード、もしくは複合キーワードのこと。

最初はブログが強くないので、こういうこまごまとしたところから狙って、ブログ強くしていきながら徐々に大きいキーワードでも記事書いていけるようになります。
なので、ロングテールキーワードがたくさんある分野は取り組みやすいです。

 

ビッグキーワードが多いとそれだけビッグキーワードで記事書いている人が多くて狙いやすいキーワード少ないということもあります。

複合キーワード2語、もしくは3語で検索されることが多い分野は、それだけキーワード分析しているだけでキーワードの穴が見つかったりします。

逆にこのロングテールが少ない分野だと最初苦労するかもしれません。

 

大きいキーワードで一生懸命書いていっても、いずれはグーグルが評価してくれるとしても、見つけてもらうまでに時間がかかってしまうかもしれません。

しかし、ロングテールのキーワードはどれくらいあるのかチェックするのは、キーワード選びに慣れてきてからでないと難しいところがあるので、記事書いていきながら見ていくというのが良いと思います。

戦略③:「検索順位を争うブログの数&強さ」を確認しよう!

アクセス数は、1ページ目の上位にある記事と2ページ目以降にある記事で大きく変わります。
検索順位の上位に強すぎるサイトが並んでいると、それだけアクセス集めにくいので、ここも少しだけ考慮しておきたいです。

 

例えば、スポーツなどのジャンルでは、選手名で検索するとウィキペディアや本元の機関、そして本人のオフィシャルサイト・ツイッターアカウントなどが占めている場合があって、そういう状況だと上位5番目ぐらいまでが高すぎる壁となってしまうケースがあります。

他にも強い個人ブログが多すぎたり、記事更新に力を入れている企業がいくつもあるジャンルもあります。

 

 

しかし、ここで注意したいのは、検索順位を争うブログが多いから避けるということではないということです。
(「好きなこと」というのが最優先です。)
そういうジャンルは検索ボリュームも多い場合が多いので、むしろ選ぶのは良いと思います。

 

最初にどれくらいの壁を超えていく必要があるのかということを念頭に置いておくために、ここは確認しておきます。
最初は記事書くのに慣れないですが、コツコツ続けていくことで記事の質は上がっていくので、「将来超える記事はこれくらいの質」という感覚だけ押さえておきます。

もう一つ、ブログ運営で大切なこと

全体として、ブログは長期視点で資産になるように作っていきたいです。
数ヶ月でパッと結果が出るものではないので、数年単位で資産として作っていくことが求められます。

 

なので、ジャンル&テーマを選ぶ際には、そのジャンルがどれくらいの寿命があるのか、考えておきたいです。
この先少なくとも10年、20年検索する人がいるテーマであることを確認することができれば、安心してコツコツ記事書いていくことに繋がります。

終わりに

とは言っても、最初にこれら全て抑えてジャンル選んでテーマ決めるのは、僕は出来ませんでした。
考えることが多すぎて、さらに自分が好きなことでというのは、全て網羅して万全のジャンルを選ぶのは難しいです。

一番大事なのは、自分が好きで経験があったり、想いがあること。

それがあれば、後から他の分野をつなげてみたり、新しいものが見えてきたり、続けるうちにキーワードやアクセスの総量を調整することは可能です。

 

ブログ始める時点で一度イメージできるところはしてみて、記事書きながら時々「方向性これで良いかな」と再確認をしていくのが良いのではないでしょうか。
50記事、100記事、150記事と記事増えていくうちに、「こういうことを伝えていくのが好きだな」というのも見つかってくると思います。

そうなったときにもう一度、この記事思い出して「あなたのブログの方向性」を再度確認してみてもらえると良いのではないでしょうか。

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